LAND ROVER STYLE CHANNEL
その感性を手のひらに、優雅な冒険がはじまる

12年以上経って、はっきりと見えてきた。
継承すべきクルマの本質は、2ndレンジローバーに在りき。

なぜ2ndレンジローバーを選んだか? どのオーナーに聞いてみても、ただ移動するための道具選びの話では到底終わらない。運命的とも言えるクルマとの出会いもあれば、綿密なリスクマネジメントの末の購入決断もある。外見で選んだのに、乗り始めてからそれ以上の内面の価値を知る。恋人のように愛し、そしてひどく翻弄され、時には人生さえも大きく変えてしまうことがある。それが2ndレンジローバー。

クルマが人生を変えるのか


ディスコゼロからレンジローバー。たどり着いた最強の四駆

三田村さん

 ジムニーやテラノを改造してオフロードを走るのが趣味だったんです。1991年のある日、茨城の奥地の林道に出向いて崖に出くわした時のこと、見たこともないクルマが崖をスルスルと登っていったんですよ。それが初めて見るランドローバー車ディフェンダーでした。
 その頃オフロードの登坂力の計算なども勉強して、アームを長くするなど、相当綿密な改造をしたテラノで追いかけたのですが、崖を登れず進めなくなってしまったんです。ドノーマルのランドローバー車の性能の凄さをそこで知ったわけです。
 帰りに、その足で青山のディーラーに行き、マニュアルのディスコゼロを即注文したんですよ。その後、2ndレンジが発表され迷いもなく1996年に新車で買いました。以来18年間、2ndは私の最強の四駆です。


ランクル60のディーゼル規制が、出会いのタイミング

小崎さん

 1台目の2ndレンジとの出会いのきっかけは、乗っていたランクル60がディーゼル規制で乗れなくなったからです。次はタホかサバーバンかランクルかレンジローバーかを検討したのですが、当時(2003年頃)価格的にも一番買いやすかったのが、2ndレンジローバーでした。
 購入したのは1995年のエプソムグリーン。それに5年ほど乗り、2台目は友人からオートバイオグラフィを譲り受け、今に至ります。キャンプやボーイスカウトのライフスタイルは昔から変わっていませんが、2ndレンジに乗ってからは情報交換のできるレンジ友達がずいぶん増えました。


山に鳥撃ちに来た紳士との出会い。彼が乗っていたクルマが!

吉川さん

 私は昔から地元長野で狩猟をするのですが、ある時山の中で2ndレンジで来た人を見たんですよ。紳士っぽい人が降りてきてリアゲートを開けると、今度は狩猟犬がポンと降りてきたんです。それもポインターみたいな格好良い犬がね。そして、その方は「今日はここで鳥撃ちをさせていただきます」って言うんです。地元の僕はぽかんとして何も言えず、格好良いなあと見ていました。
 その日からレンジを買うためにお金を貯め始めたんです。まるで映画のワンシーンを魅せられたように、憧れてしまったのですね。レンジローバーは山に行っても似合うし、ゴルフ場に乗りつけてもすごく似合います。スタイル的にもオールマイティです。これがジャガーだとホテルは似合うけど、山は無理ですよね。


最大公約数で決めた万能なクルマ

稲石さん

 趣味がサーフィンやスキーなので四駆は大前提でしたが、ランドローバー車の中でも「壊れづらいクルマである」という、長距離での安心感は特に重要でした。なのでデザイン的には好きですが、古いクラシックレンジでは不安を消せなかったですね。
 ディフェンダーも大好きですが、助手席や後部座席の乗り心地も大事だし、住んでいるのが横浜なので都会暮らしにもマッチして欲しい。それらを満たすのが2ndレンジでした。ただ、やっぱり古い機械であるクルマなので、なかなか決断はできませんでした。メンテナンスも相当に重要だし。そんな迷いの中、レンジを新車レベルまで戻せるような整備工場が見つかって、やっと決心ができました。


ハマった末にレンジ専門店に転職

田口さん

 僕はイギリスの伝統とかそういう事は後から理解した方で、まずはボディの形でしたね。初めて見たのは都内の国道でしたが、後ろ姿がとにかく格好良くて一目惚れでした。それからいろいろ調べて、「英国車は壊れやすい」とかマイナスイメージもあったけど、道路を走る姿をどうにも自分のものにしたくて乗り始めました。
 エプソムグリーンのボディにライトストーンベージュの内装、ハリケーンホイールで走りたくてね。服でも靴でも〝カッコイイ〟が〝心地良い〟になると、付き合いが長くなる。2ndレンジは、レンジローバー専門店に転職する程〝心地良い〟愛用品です。