クラシックからの進化について
エンジンは、大きな変更もなくマネージメントの変更やシャーシの変更はあるもののリジッドに変わりはありません。現代においての泣きどころとなっている電子制御化が大きな変更点でしょうね。BeCMというコンピュータを配し情報を共有するという、現代では当たり前のBUS通信の先駆けだったのかと思います。基本的なデザインは、継承されてますけど、アメリカマーケットを意識したデザインなのかなと思います。英国車の色が濃くないのかなと…。1999年からのエンジン制御はベースのエンジン最終型で、当初からすると圧巻のスペックではないでしょうか。ブームでもあったのか、販売台数も多くよいクルマだと思います。クラシックからの進化は、配線の耐久性が上がったことだと思います。
田畑美緒子さん(28)
スペースデザイナー
アメ車にはないメリハリタイトなセンスは◎
仕事ではカリフォルニアイメージのサーフショップの空間デザインをすることもありますが、この内装はメリハリもあって、まさにイギリスらしさを感じます。タイトというか、素材感とフォルムの組み合わせは素晴らしいですね。
篠田岳さん(42)
LAND ROVER STYLE CHANNEL代表
街乗りには、やっぱり2ndレンジを選びます。
ローバーV8エンジンの熟成が前期後期ではっきり分かるのが、2ndレンジですね。2000年にBMWがエンジン上部の特に吸気部分とECU制御に改良を加え、出力を抑えてトルクを上げましたが、走行しててもそれを実感できます。ボディ剛性もラダーフレームならではの安定感も大好きです。街乗りがメインならば、サイズも操作性も歴代レンジの中でナンバーワンに思えます。
ドイルひとみさん(33)
ランドローバーライフ広告担当
より静かで、部屋っぽさが増しました。
クラシックと比べて一気に洗練さと言うか、高級感が増しましたね。時代の進歩を感じます。あと、走行中の車内に伝わる音が、クラシックレンジよりもはるかに静かで部屋っぽさが増しました。シートの肘掛けが変わらずあるのには、スタイルの継承を感じます。
山本和彦さん(44)
ランドローバーライフ編集長
高級感とは乗り心地である
アクセルを踏んだ分だけリニアに反応する感じは気持ちが良いです。エンジンが苦しくないというか、パワーで引っ張ってトルク感で押してるという絶妙なバランスが素晴らしい。これだけの重量なのに、コーナーでも怖くない。ボディのよじれ方が自然そのもの。コンフォートです。激しいコーナーでも、クルマは揺れても怖くない。
2ndのエアサスの反応は凄い技術。カーブを減速せずに曲がっても沈み込みが少なくて、急発進や急停車の場合でもじんわりと反応してくれるのも魅力です。ランクル100がフロントのリジットをやめて独立懸架式にして、スカイフックという方式を採用をした頃ですが、それと比べても別格の良さを感じます。「高級感とは乗り心地である」という、まさにそれを感じるクルマです。
ドイルひとみさん(33)
ランドローバーライフ広告担当
こんなにスムーズな走りとは思ってませんでした。
クラシックよりもはるかにハンドルも軽いし、とっても運転しやすいですね。出だしのスムーズさは想像以上です。もっと重いクルマだと思ってました。古すぎるとクルマのことを知らないと不安だけど、このくらいだったら女の私がオーナーだとしても安心感もあります。段差を越える時、普通のクルマならもっとガタンゴトンいうけど、エアサスのせいなのか段差の衝撃を感じないです。先日運転したディフェンダーとはだいぶ違いますね。柔らかさが抜群です。ドアの開け閉めのしづらさというか固さがイギリスっぽく感じますが…。
篠田岳さん(42)
LAND ROVER STYLE CHANNEL代表
内装の個性は2ndレンジで確立したかな
クラシックのアンティークさも大好きだけど、現行の4thにも通じるデザインが確立したのは2ndレンジだと思います。内装における元祖レンジはこれだと。センターフェイシアからコンソールへの曲線ラインは、まるで自分のお気に入りの家具ですね。2001年の限定車の30thの内装は、今でも私のNO1デザインです。