貴方の人生に寄り添う1台として
■Autobiography…その言葉に込められた想い
「オートバイオグラフィ」。日本語訳だと「自叙伝」ですが、その言葉から皆さんは一体何をイメージしますか。このオートバイオグラフィという名称は、最終生産のディフェンダーにも付けられました。そこには、ランドローバー社の想いが詰まっています。「貴方の人生に寄り添う一台として」。それがオートバイオグラフィなのです。
■ビスポークテーラーのイージーオーダー。
おそらく、日本でレンジローバーを注文する時に、完全なビスポークスタイルで注文する人は少ないだろうと思います。
私たち日本人の生活は、戦後アメリカ型の大量消費文化に大きく影響されてきました。ですから、ビスポークスタイルで注文するという習慣がありません。日本のディーラーも本国のランドローバー社も世界販売戦略上、どうしても「おすすめプラン」とか「パッケージ」を用意せざるを得ないのでしょう。多くの方は、数十種類ある組み合わせの中から、好みの一台を注文されているようです。ビスポーク・テーラーが仕方なくイージーオーダーをやっているという具合です。
■本当は単なる限定車じゃない。
2ndレンジローバーから現行の4代目まで継承されているパッケージプランに「Autobiography」があります。特別なシートカラー、特別なウッドインテリア、皮革のステッチなど、ほかのパッケージとは異なる構成で、日本ではいわゆる「限定車」扱いとなっています。
■自叙伝を綴る想い…Autobiography
Autobiographyとは、日本語で「自叙伝」を意味します。
「本当は、完全なビスポークプランを用意して、貴方のための一台を作りたいんだけど、いろんな事情でパッケージ販売しなきゃいけない。せめてこのプランが、提唱する一台が、貴方の人生に寄り添う一台になりますように…」。
そのような制作側の想いが伝わるネーミングではないでしょうか。