LAND ROVER STYLE CHANNEL
その感性を手のひらに、優雅な冒険がはじまる

DEFENDER

ディフェンダーの歴史
それはランドローバーの歴史 

DEFENDER THE LEGEND


SERIES I

 

SERIES II

 

SERIES III

 

ディフェンダーの歴史はランドローバーの歴史

 ランドローバーのアイコン的存在である「ディフェンダー」。ディフェンダーの原型と言える「シリーズI」は1948年に登場しました。そして、ここからランドローバーの歴史がスタートしたのです。
 シリーズI、シリーズII、シリーズIIIと数を重ね、1983年「ランドローバー90/110/127」が登場。シリーズという言い方を止め、ホイールベースの長さを表示することで、そのモデルを表しています。この当時はランドローバーのラインナップも1970年に登場のレンジローバーのみでしたが、1989年にはディスカバリーが登場。そこで1990年、新たにディフェンダーという名前で登場しました。
 しかし、ランドローバーは2015年にディフェンダーの生産終了を発表。最終的に2016年1月29日、英国ソリハルでの生産を終えました。
 

ワークホースとして使われるディフェンダー

 1948年に登場したシリーズIから始まるディフェンダーですが、最終モデルまでその面影を残しています。そしてボディデザインだけではなく、アルミ合金の外板、頑丈なラダーフレーム、前後リジッドサスペンションという基本構成も、シリーズIから変わりありません。
 対して、ランドローバーやディスカバリーはモデルチェンジのたびに大きく進化しました。ランドローバーは最初ローバーグループのブランドでしたが、1994年にはBMWの傘下、2000年にはフォードの傘下となり、2008年からはインドのタタの傘下にあります。それぞれの状況下で、レンジローバーやディスカバリーは、親会社の意向や技術の影響を受けながらモデルチェンジを行なってきました。
 しかし、ディフェンダーはピックアップやハードトップをラインナップするように、乗用車的な使われ方をするだけではなくワークホース的な存在として仕事でも使われてきました。また、軍用車に採用されていることもあり、大きなモデルチェンジは行なわれませんでした。
 


 
 
 

以前は正規モデルとして国内でも販売

 ディフェンダーは近年、国内の正規ディーラーで販売されていませんが、以前は日本でも正規モデルが販売されていました。
 ディフェンダー90は1997~1998年にV8ガソリンエンジン+AT(オートマチックトランスミッション)仕様で、総限定台数1050台を販売。
 ディフェンダー110は2002~2004年に販売され、ピックアップモデルも登場しました。こちらはディーゼルエンジン+MT(マニュアルトランスミッション)でしたが、ディーゼル規制によって販売が終了。その後は専門ショップが並行輸入車として販売しています。
 

ディーゼルがメインエンジン

 4WDシステムは、シリーズIIIからセンターデフ付きフルタイム4WD。副変速機付きで、現在ミッションはMTのみで6速仕様となっています。
 エンジンですが、ディフェンダーのディーゼルエンジンは4種類搭載されてきました。もっともポピュラーだったのが機械式制御の2.5Lインタークーラーターボ・ディーゼルエンジンの300Tdiで、最高出力11.3ps/4000回転、最大トルク27.0kgm/1800回転を発揮。
 2001年からは電子制御化されたTd5を搭載。5気筒2.5Lインタークーラーターボ・ディーゼルエンジンは、最高出力122ps/4200回転、最大トルク30.6kgm/1950回転とパワーアップしました。
 そして2007年からは、フォード製の2.4L直4ディーゼルターボを搭載。通称「プーマ」エンジンと呼ばれるこのエンジンは、122ps/3500回転、36.7kgm/2000回転を発揮しました。
 さらに2012年にはユーロ5の排ガス規制に対応したフォードとPSA共同開発の2.2L直4ターボディーゼルを採用。スペックは変わらず122ps/3500回転、36.7kgm/2000回転となっており、これが現在のモデルに装着されている最新エンジンです。


 
 

ディフェンダーの長さは3種類

 ディフェンダーの名前の後には「90(ナインティ)」「110(ワンテン)」「130(ワンサーティ)」という数字が付きます。これはホイールベースの長さを表していて、「90」が一番短くホイールベースが90インチ=2360mmです。「110」が2794mm、「130」が3226mmとなります。
 ボディタイプは貨物バンのような箱型ボディの「ハードトップ」や、4人乗り(ディフェンダー90)もしくは5/7人乗り(ディフェンダー110)の「ステーションワゴン」、荷台が付いた「ピックアップ」など、バリエーションがとても豊富。ディフェンダーは乗用車的というより、農作業車や作業車、さらには軍用車として発展していった経緯が影響しています。
 このように、様々なボディスタイル、そして仕様の組み合わせが可能なディフェンダー。その中で一番の人気なのは、通勤やレジャーなど一台ですべてをまかなう必要がある日本では4枚ドアのステーションワゴンですが、貴方のライフスタイルに合わせて選ぶといいでしょう。