LAND ROVER STYLE CHANNEL
その感性を手のひらに、優雅な冒険がはじまる

OVER 10 YEARS

10年愛し続けた理由
これからも10年寄り添ってくれる予感 

伝統と歴史の中に美しさを垣間見る

加圧式灯油ランタンの元祖PETROMAX。圧力計まであり、ドイツらしい多機能も魅力。

 

■メインテナンスは必要だけど、それも「使う喜び」

 レンジローバーオーナーのライフスタイルといえば、まず挙げられるのがオートキャンプ。レンジローバーに乗り始めてキャンプを始めた人もいれば、より快適なキャンプのためにレンジローバーを選んだ方も多い。そもそも、現代人がなぜキャンプをしたいのかが重要なポイントと言えます。
 意図的な野外生活がキャンプなら、その歴史は100年以上とも言われています。
 「日常をリセットしたいから?」。
 「自然の中のヒトである自分を感じたいから?」。
 「不便さを楽しみたいから?」。 
 オートキャンプ、ファミリーキャンプ、ソロキャンプと、キャンプスタイルも多様化した現代ですが、キャンプ道具でのモノ選びも、やっぱり「Over 10 Years」のキーワードが見えてきます。
 伝統、歴史のあるもののひとつにランタンがあります。現在でも軍用採用される、歴史あるものを取り上げてみます。
 

真鍮から作られるイギリス製VAPALUX。厚みのある真鍮の削り出しは、レンジローバーの内装の美しさに通ずるものがあります。


■COLEMAN

 

■VAPALUX

 

■PETROMAX

 

■COLEMAN(アメリカ製)

 19世紀後半にエジソンが電球を発明したものの、人類のライフラインになるまでは相当な年月を要しました。
 「夜でも明るければお店も開けてられるし、人々の暮らしはもっと豊かになる」。
 1900年に創業し、ガスランタンのレンタル業から始めたのが、かの有名なCOLEMAN(コールマン)。軍用品としても使われ、ランプよりも数倍明るいランタンは、「THE SUNSHINE OF THE NIGHT」と呼ばれ、その後、ガス式ランタンを中心にモデルチェンジを続け、誰でも使いやすくて壊れないランタンに進化しています。


■VAPALUX(イギリス製)

 伝統を重んじるお国柄がそのまま表れてるのが、VAPALUX(ヴェイパラックス)の加圧式灯油ランタン。1938年にヴェイパラックスは誕生し、現在も軍用にも使われ、現行品は40年以上もモデルチェンジをせずに、その美しさを今に伝えています。
 構成パーツも少なく、シンプルな構造。サビや腐食に強い真鍮が使われており、芸術品のような輝きです。アルコールによるプレヒートや、定期的なパーツ交換などのメインテナンスが一手間ですが、その美しさゆえと思える人なら、もっともオススメのランタンです(現在は韓国製造)。


■PETROMAX(ドイツ製)

 1917年に誕生した、世界初の加圧式灯油ランタンがPETROMAX(ペトロマックス)。美しい加圧式灯油ランタンで、100年の歴史の中で、ほとんどモデルチェンジをしていない機能美そのままの機械です。
 イギリス製とは違い、圧力計やプレヒート専用のノズルなど、まるでドイツ車にも通じる機能の多さ。200個以上のパーツで構成されます。その明るさは、なんと400W相当(イギリス製ヴェイパラックスは60~100W程度)。機能美というべきか、所有欲を駆り立てられる圧倒的な存在感を持っています。