伝統と歴史の中に美しさを垣間見る
■メインテナンスは必要だけど、それも「使う喜び」
レンジローバーオーナーのライフスタイルといえば、まず挙げられるのがオートキャンプ。レンジローバーに乗り始めてキャンプを始めた人もいれば、より快適なキャンプのためにレンジローバーを選んだ方も多い。そもそも、現代人がなぜキャンプをしたいのかが重要なポイントと言えます。
意図的な野外生活がキャンプなら、その歴史は100年以上とも言われています。
「日常をリセットしたいから?」。
「自然の中のヒトである自分を感じたいから?」。
「不便さを楽しみたいから?」。
オートキャンプ、ファミリーキャンプ、ソロキャンプと、キャンプスタイルも多様化した現代ですが、キャンプ道具でのモノ選びも、やっぱり「Over 10 Years」のキーワードが見えてきます。
伝統、歴史のあるもののひとつにランタンがあります。現在でも軍用採用される、歴史あるものを取り上げてみます。
■COLEMAN(アメリカ製)
19世紀後半にエジソンが電球を発明したものの、人類のライフラインになるまでは相当な年月を要しました。
「夜でも明るければお店も開けてられるし、人々の暮らしはもっと豊かになる」。
1900年に創業し、ガスランタンのレンタル業から始めたのが、かの有名なCOLEMAN(コールマン)。軍用品としても使われ、ランプよりも数倍明るいランタンは、「THE SUNSHINE OF THE NIGHT」と呼ばれ、その後、ガス式ランタンを中心にモデルチェンジを続け、誰でも使いやすくて壊れないランタンに進化しています。
■VAPALUX(イギリス製)
伝統を重んじるお国柄がそのまま表れてるのが、VAPALUX(ヴェイパラックス)の加圧式灯油ランタン。1938年にヴェイパラックスは誕生し、現在も軍用にも使われ、現行品は40年以上もモデルチェンジをせずに、その美しさを今に伝えています。
構成パーツも少なく、シンプルな構造。サビや腐食に強い真鍮が使われており、芸術品のような輝きです。アルコールによるプレヒートや、定期的なパーツ交換などのメインテナンスが一手間ですが、その美しさゆえと思える人なら、もっともオススメのランタンです(現在は韓国製造)。
■PETROMAX(ドイツ製)
1917年に誕生した、世界初の加圧式灯油ランタンがPETROMAX(ペトロマックス)。美しい加圧式灯油ランタンで、100年の歴史の中で、ほとんどモデルチェンジをしていない機能美そのままの機械です。
イギリス製とは違い、圧力計やプレヒート専用のノズルなど、まるでドイツ車にも通じる機能の多さ。200個以上のパーツで構成されます。その明るさは、なんと400W相当(イギリス製ヴェイパラックスは60~100W程度)。機能美というべきか、所有欲を駆り立てられる圧倒的な存在感を持っています。