LAND ROVER STYLE CHANNEL
その感性を手のひらに、優雅な冒険がはじまる

12年以上経って、はっきりと見えてきた。
継承すべきクルマの本質は、2ndレンジローバーに在りき。

なぜ2ndレンジローバーを選んだか? どのオーナーに聞いてみても、ただ移動するための道具選びの話では到底終わらない。運命的とも言えるクルマとの出会いもあれば、綿密なリスクマネジメントの末の購入決断もある。外見で選んだのに、乗り始めてからそれ以上の内面の価値を知る。恋人のように愛し、そしてひどく翻弄され、時には人生さえも大きく変えてしまうことがある。それが2ndレンジローバー。

最後の原始的レンジローバー


時間も縛られずに楽しむものだし、クルマも乗り味をもっと楽しまなきゃいけないでしょ

田中さん

 1990年台のフランクミューラの機械式時計なんかを見ると、「正確に時を刻むより、時間をもっと楽しみなさい」というようなメッセージが聞こえてくるよ。ベガスという時計にはルーレットがついていて、遊び心に溢れているんだよ。ROLEXが一時期クオーツを出したことがあったけど、今や珍品だしね。
 僕は昔、アンティークの機械時計を安く買っては何日もかけて自分でオーバーホールしたけど、2ndレンジローバーはDIY修理する楽しさも満点のクルマなんでしょう。僕はもっぱら工場で正確にやってもらう派ですけどね。


この先、乗り換えたいクルマが本当に一台もないんですよ

後藤さん

 3rd以降は私には速過ぎるんですね。疲れるんですよ。反応が良すぎたり、ブレーキが効き過ぎたりね。2ndはほど良いから、疲れないんですよ。レスポンスが自分の反応とほぼ同じだから乗りやすい。維持さえできれば運転免許を返上するまで乗っていたいですよ。これからますます年をとって反応速度が落ちてきますから、なおさら3rd以降には乗らないかなぁ。


安心して乗れる最後の原始的レンジローバーが2ndレンジだな

三田村さん

 スケルトンの腕時計の魅力ってとても良く分かるし、電力依存なしというのも魅力。2ndレンジも似たところがあって、ラダーフレームにリジットにエアサスというシンプルな機械のように思えます。等身大の自分まで追いついてくれて、最もコントロールしやすい、一体になれるクルマだと思います。