LAND ROVER STYLE CHANNEL
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IDENTITY

レンジローバーと自分のアイデンティティ

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高崎 茂さん

2003年 VOGUE GH-LM44 オーナー
1977年生まれ
株式会社ジェットカンパニー代表取締役
広告代理店業のほかイタリアンレストランを経営
「GRATIA」グラティアhttp://www.gratia.co.jp/

BMWエンジンの3rdレンジローバーが発表された2002年、高崎さんはBMW社の広告を担当した。ブランドが育ちづらい日本、悶々とした想いでレンジローバーを見つめ始めていた。
「あの頃、このクルマに出会えたから、会社独立を決断できたんだろう」。
あれから10年を超え、愛車レンジローバーとともにベンチャーし続ける。

いつも冒険家でありたい

 

レンジローバーは冒険家のクルマ。自然を満喫しに行くのではなく、過去の文化を探しに行くのが、真の冒険である。

 「レンジローバーは冒険家の愛車という認識とイメージが、当時から僕には強く印象付いていました。UKオーナーたちの秘話や、映画や歴史書の中でも、そう語られていたからだと思います。比較して言うと、ディフェンダーやジープ、ハマーのような軍用車とはまるで違うクルマですね。
 真の冒険家とは、いわゆるレジャーやバカンスの旅行者ではなく、発見への大きな使命を持って旅立つ人たちだと思います。レンジローバーを所有し裕福に暮らせる財力があるのに、家を空け、長い月日をかけて冒険に行くわけです。
 現代に持ち帰るべき、過去の文化を見つけるための冒険だったりします。成功に懸ける投資家や考古学者の期待を背負い、プレッシャーと責任感とともに冒険に行くわけですよ。そんなレンジローバーの世界に20代の頃、心底惚れましたね」。

ドイツ人のイギリス人に対する敬意が、BMWエンジンの3rdレンジローバーに見え隠れする。

 「1970年に誕生したクラシック、そして2ndと、歴史のあるクルマのニューモデルを作るのは、BMWにとって大きな使命と挑戦だったと思います。
 完成した姿を見て感じたのは、『ドイツ人のイギリス人に対する最大限の敬意』でした。歴代モデルの象徴的なラインを、現代風にどうアレンジし継承するか? という思いの結果を随所に感じます。リアのヒップラインはクラシックからの継承だし、ボンネットのキャッスルコーナーはBMWがよくも採用したなぁと思います」。

何度もソールを張り替え10年超え。愛靴は、靴下みたいにフィットする。これが馴染むということ。

 一生ものと言われるUK製の革靴。高崎さんのアイデンティティは足元にもはっきりと見えました。
 「私の家では、代々良いものを買って大切にする文化や教えがありました。なのでモノ選びも慎重だし、捨てずに大事にすることは当然の教えでした。チャーチ、エドワードグリーン、クロケット&ジョーンズ。UKブランドの靴は一生ものですね」。

ベンチャーとアドベンチャー

 「真の冒険家の生き方が好きですが、冒険家のアイデンティティって、ベンチャー企業のそれと似ていると思います。明確なのは、立ち止まること、何もできないことが危険。ベンチャー企業が新しいことをしないなんて、冒険家が冒険しないことと同じだと思いますね」。
 

チャーチ、エドワードグリーン、フリッツアンドジョーンズなどのUKブランドを10年以上愛用している。