最後の原始的レンジローバー
時間も縛られずに楽しむものだし、クルマも乗り味をもっと楽しまなきゃいけないでしょ
田中さん
1990年台のフランクミューラの機械式時計なんかを見ると、「正確に時を刻むより、時間をもっと楽しみなさい」というようなメッセージが聞こえてくるよ。ベガスという時計にはルーレットがついていて、遊び心に溢れているんだよ。ROLEXが一時期クオーツを出したことがあったけど、今や珍品だしね。
僕は昔、アンティークの機械時計を安く買っては何日もかけて自分でオーバーホールしたけど、2ndレンジローバーはDIY修理する楽しさも満点のクルマなんでしょう。僕はもっぱら工場で正確にやってもらう派ですけどね。
この先、乗り換えたいクルマが本当に一台もないんですよ
後藤さん
3rd以降は私には速過ぎるんですね。疲れるんですよ。反応が良すぎたり、ブレーキが効き過ぎたりね。2ndはほど良いから、疲れないんですよ。レスポンスが自分の反応とほぼ同じだから乗りやすい。維持さえできれば運転免許を返上するまで乗っていたいですよ。これからますます年をとって反応速度が落ちてきますから、なおさら3rd以降には乗らないかなぁ。
安心して乗れる最後の原始的レンジローバーが2ndレンジだな
三田村さん
スケルトンの腕時計の魅力ってとても良く分かるし、電力依存なしというのも魅力。2ndレンジも似たところがあって、ラダーフレームにリジットにエアサスというシンプルな機械のように思えます。等身大の自分まで追いついてくれて、最もコントロールしやすい、一体になれるクルマだと思います。