Gastronomy Party VOL.0
誰もがやりたいと思うことは流行であり、それはいつか飽きられてしまう運命にある。
自分がやりたいと思うことを貫くなら、それは「スタイル」である。
ささやかなパーティーを企画しました。
レンジローバーの修理工場にビストロを作ろう!
「高級レストランを予約して、おいしい料理とお酒を飲みながら、ゆったりした時間を過ごすのも素敵でしょう。気軽に集まって、野外バーベキューもいいですよね」と、企画の話し合いは進みました。でも、それは私達らしい「おもてなし」なのでしょうか。
いろいろ悩んだ結果、「レンジローバーの修理工場にビストロを手作りしよう!」と決定。でも、本当にできるのでしょうか?
テーマは「肉」。本当の「肉の食べ方」。
日本人は本当に凄いと思います。世界に類を見ない「和牛」を発信しています。他の国々が着目しなかった脂の美味さを、極限まで活かした肉の開発に成功しているのです。牛肉を食するようになって、僅か150年しか歴史がないのに。
でも、ちょっと待てよ…。私達は肉を食して何千年の国々の文化を知っているのでしょうか? 彼らが何千年も積み重ねてきた肉の旨い食い方を知っているのでしょうか?
ハイブリッドなどの先進の技術を誇る日本に住んでいる私たちが、長い歴史に培われたイギリス車に出会ってその虜になったことを、もう一度見つめ直してみようじゃありませんか。
うん。それがレンジローバースタイルチャンネルらしい「おもてなし」ではないでしょうか。そんな話になった途端、スタッフWの目が輝きました。 Gastronomy Partyのシェフが決定した瞬間でした。
そして20人の仲間が集まりました。
そして当日、Gastronomy Partyの会場作りに着手です。ナイフ、フォークは持参くださいという珍しいスタイル。手作り感満載です。 工場に入庫してあったレンジローバーを何台も移動させて会場のスペースを作ります。スタッフ持ち寄りのキャンプ道具を使ってキッチンとダイニングを設営していきます。オープンキッチン・スタイルの予想以上に素敵なビストロができ上がりました。
約20人の皆さんが集まってくれました。
お酒の差入れもたくさん頂きました。なんと「美味いから、これ」と言って、生のジャガイモを持ってきてくれた方も。シェフWの腕の見せどころです。
都合が合わず参加頂けなかった方からも、ビールやワインなど次々と届きます。素敵な大人たちはなんて優しいのだろう。感激です。
圧倒的な料理に歓声が!
3日間ほぼ徹夜でWシェフが仕込んだ料理たち。当日は3時間前から遠火の炭火で火を入れていくものもあります。丹念な仕事です。最後の仕上げは会場のオープンキッチンで、という演出です。
料理が運ばれてくるたびに「おぉおおお!」という歓声が湧き起こります。
良かった…Wシェフ、本当に良かったね。みんなのこの顔が見たかったのだから。
サーブする予定だったのに、皆さん席を立ってキッチンに乗り込み自ら取り分けて行きます。持参したフォークもナイフも必要ない。大の大人が子どものようにガッツリと頂きます。人間のプリミティブな喜びを感じたのでした。
素敵な大人の会話も最高潮に。
美味しい料理と美味しいお酒で会話もはずみます。経営している会社のこと、抱えているプロジェクトのこと、家族のこと、趣味のこと、もちろんレンジローバーのこと。驚くことに皆さん共通する話題が多いのです。多くの方は普段仕事でリーダー的な存在であったり、クリエイティブなお仕事をされている方だったりするからでしょうか、初めて顔を合わせる人同士でもすぐに打ち解けて、DEEPな話題に発展します。
「スタイル」を確立している人は、他人の「スタイル」を理解し尊重するものなのですね。素敵なことです。