「冬ゴモラナイ」試乗モニターイベント
ランドローバーの冬のライフスタイルと言えば「冬ゴモラナイ」。
ハッシュタグとしても使われる「#冬ゴモラナイ」は、英語圏では、#HIBERNOT。HIBERNATE(冬眠する)+NOTの造語です。
つまり「冬眠なんかするものか。寒い冬に屋内で縮こもってないで、外に出て冬を楽しもう!」というメッセージでしょう。
今回参加したのは、それをリアルに行動に移せるようなイベント。「LAND ROVER #冬ゴモラナイ モニターキャンペーン 宿泊付き 2-DAY 試乗モニター コハルリゾートホテル&スイート」です。
白馬と言えば、思い浮かべるのは北アルプス連峰。夏には夏の、冬には冬の、ここに訪れる理由があり白馬村は今や世界中から人々が集まる場所です。中でも一番賑わうのが、冬。きっかけになった長野オリンピックから20年が経ちますが、外国人のインバウンド人口はますます増えているのです。
しかもちょっと立ち寄るのではなく、1週間以上も白馬で過ごす人が多く、しばしの間、白馬に暮らしに来るかのような旅行スタイル。
北アルプスの絶景や温泉、滑り切れない程の数のゲレンデ、様々な国のレストランやカフェ、そしてホテルやペンション、コンドミニアムが立ち並びます。 夜になると、街路は街灯と雪明かりで幻想的に照らされます。行き交う人達は白い息を吐きながら声を出して笑い合い、氷点下でも寒そうな顔なんて誰もしていない、そんな素敵な場所なのです。
「2日間試乗したのは、NEWディスカバリー ファーストエディション」
朝9時長野駅にて、2日間お世話になるコンシェルジュの方々と待ち合わせ。ツアー中体験ドライブを含めて貸してもらったのは、新型ディスカバリーファーストエディション。ボディカラーは、一見POPに見えるが気品のあるナミブオレンジ(NAMIB ORANGE)。
主なスペックは、3.0リッターV型6気筒スーパーチャージドエンジン。8速AT(オートマトランスミッション)を搭載。前後独立懸架でエアサスペンション。ボディはアルミモノコック製です。
長野駅まではディスカバリー4(5Lジャガーエンジン、6速AT)で高速道路をドライブ。乗り換えた新型ディスカバリーですぐに体感したことは、ボディはやや丸くなり大きくなったものの、その印象とは反対にかなり軽く感じることです。加速時のリアの沈み込みも少なく、コーナーリング時のハンドリング負荷も軽減しています。
ラダーフレームとモノコックの複合ボディであった前代ディスカバリー4と比べると、アルミモノコックボディに進化した新型は、走り出しの足回りが特に軽快です。約250kgの軽量化したことは乗ってすぐに理解できるレベルです。けれど重厚感がないというのではなく歴代のディスコの持ち味でもある「重心移動の気持ち良さ」はちゃんと感じられて、コーナーリングや坂道など、今どのタイヤに一番比重がかかっているかが体の一部のように分かります。
「ディスカバリーといえばまず、発見、冒険、ワクワク感」
エンジンは3Lスーパーチャージドにダウンサイズされ、出力も馬力も数値ではやや抑えられましたが、最近のクルマでありがちな「初速だけガツンと勢いがあっても、その後が力不足」のような懸念は皆無で、まったくパワー不足を感じません。0~30km/hだけでなく、50~60km/hを超えたあたりも、かなり力強く走ってくれます。そして8速AT。いわゆる歴代のディスカバリーらしさの話ではなく、高速走行における燃費改善が一番のメリットでしょう。
インテリアはモデルチェンジのたびにどんどん豪華になっていますが、一番の特徴は操作ボタン類が少なくなって液晶モニターでのタッチパネル操作に集約されていることです。砂漠を旅してた90年代のキャメルトロフィのディスカバリーから、2→3→4→新型への変化は、歴代レンジローバーの変化よりも大きく、かなりの高級化が進んだと言えるでしょう。昔のディスコのCMで足でドアを蹴飛ばして閉めるシーンがありましたが、それを新型ディスカバリーでできる人はそう多くはないでしょう。
ディスカバリーといえばまず、発見、冒険、ワクワク感のイメージが浮かびますが、それはまったく変わらずその通り。未知の場所に誘われるような走行感と車内空間。レンジローバーとは違う冒険DNAをはっきりと感じます。
「ゲレンデを離れた雪山の中で、豆を挽いて熱々のエスプレッソを飲もう」
今回の日程はわずか1泊2日。
世界有数のパウダースノーの白馬のゲレンデで、スキーやスノーボードを日が暮れるまで滑るのでも十分楽しいのですが、冬の雪山を優雅に感じて楽しむなら、もう少し何かしたいと考えます。
普段からランドローバーに乗っていると、「もう一歩踏み出すような事をしたい。もっと多くのことを感じられるはずだ」と、いい歳の大人になっても心の中で消えそうで消えない冒険心を刺激されるのです。
長野に住む2ndレンジローバーに乗る仲間と当日合流することを決めて、数日前からメールでやり取りをして計画を立てました。
「冬の美しさを表すならどんなものだろう?」。
白い吐息に澄んだ星空、新雪を踏む感触、流れることで凍らずにいる強く透明な川の水音…。
漠然としたイメージを出し合って、実現できると決めたのは、
「スキーも楽しいけど、途中でゲレンデをちょっと離れてさ。雪山でコーヒー豆を挽いて、熱々のエスプレッソを飲もうよ」。
「そして楽しいギア選びと材料準備」
ランドローバーで行くオートキャンプではなく、スキーをしながらリュックに背負っていくので、荷物は最小限にしなければなりません。そして氷点下でも使える冬登山用のタフで軽量なギアが必要になります。
灯油でも使えるMSR製コンロストーブと、SNOWPEAKのギガパワーストーブ。
こんな時のエスプレッソメーカーは迷わずBIALETTI。
豆を挽くのはコンパクトでアナログな音と挽き応えで、何より優雅なZASSENHAUS。
そして豆は、2日前に焙煎したばかりのインドネシアのマンデリンの最高峰のビンタンリマ。多分、大自然の中ならなんでも美味しく感じるのだろうけど、いろいろ張り切ってしまうのです。
「冬ゴモラナイ素敵な仲間がいること」
スキー板を外し、重たいスキー靴のままゲレンデから人気のない場所へ移動。楽しみで仕方がないので、スキー靴でも足取りは軽いし、結構な勢いで吹雪いているのに、ひとつも寒さを感じないから不思議です。
しばしの間くつろげそうな木々の間に片膝をつき、手早くワクワク準備。慎重にポンピングとプレヒートを行ないながら、ミルでゆっくり豆を挽く。その後、BIALETTIに水と挽いた豆を入れて湧くのを待つ。雪の中で、湧き始めたコーヒーの香りが漂い、グツグツの音が止まったらでき上がりの合図。
ゆっくりと折りたたみ式のデミダスカップに注ぎ、熱々のエスプレッソをゆっくりと楽しみました。その時を思い出して書いている今でも、感触や香りや音は鮮明に残っています。
「いい大人がはしゃいでるなあ」と、どこかで思いながらも、そんな感動のひとときのために準備することや、それを一緒に楽しめる、冬ゴモラナイ素敵な仲間がいることに感謝です。
■コハルリゾートホテル&スイート
http://www.koharuresorthotel.com
〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村北城大字4769
■CRUCAFEE
〒399-9301 長野県北安曇郡白馬村北城5056 ホテルスクエア2F