初期のBMWエンジンと2006年以降のジャガーエンジンとでは、主にはECUでの制御や味付けで、走行感はだいぶ違います。BMWエンジンの良さは初速のトルク感。ジャガーエンジンの素晴らしさは時速60km~100kmあたりの加速の伸びやかさにあると思います。
足回りは2ndまでのリジット式から、4輪独立懸架のラックアンドピニオンになり、まるで上から吊られて走っているようなよりスムーズな走りになりました。でも決してオフロード走破性が低下したわけではなく、これもまたエアサスのECU制御で仮想的にリジット式を再現するので、オールマイティさは更に向上したと思います。
2ndの頃までは比較されるクルマさえなかったでしたが、3rdになりカイエンやX5と比べられるようにもなりましたね。ただ歴史の長さもそうですが、文化、伝統を感じる内装しかり、エアサスをはじめダイナミックレスポンス、テレインレスポンスなど進化していく足回りこそが、SUVの頂点に居続ける所以だと思います。
篠田岳(42)
RANGE ROVER STYLE CHANNEL代表