「おもてなし」って何だ?
Gastronomy Partyを企画するときに必ず出るキーワードです。
今回はレンジローバーの工場で焼き牡蠣をみんなで食べようという企画。題して「Gastronomy Party Vol.1 OYSTER GARAGE」。そこまではすんなり決まるのですが、どんな演出にするか、どんなメニューにするかという段階でいつも喧々諤々の議論になり、なかなかまとまりません。
そんな時、必ず出てくるのが、「私たちらしい『おもてなし』ってなんだ?」というテーマです。1ヶ月も前から企画を練り出してこんな議論に時間を費やして、結局ギリギリになって、食材や機材の調達なんかでバタバタと走り回って当日を迎える・・・今回もこんな感じになってしまいました。
レンジローバーは大活躍。
私たちは走り回って楽しんでいる。
30人の大人が集まることになったわけです。テーブルがない。椅子が足りない、いやそれ以上に30人分の食材ってどのくらいの量になるんだろう・・・
牡蠣は食べ放題、酒は飲み放題にしたい。牡蠣だけじゃだめじゃん・・・
機材と食材の調達に東京のあちこちをレンジローバーで走りまわります。大容量のラゲッジルームをこれほど頼もしく思ったことはありません。
来てくださる皆さんの笑顔を思い浮かべながらの調達ドライブで走り回り、結局は自分たちがそれを一番楽しんでしまっていましたようです。
各産地の牡蠣500個が並ぶ
今回は食事は好きなモノを好きなだけ取り分けていただくビッフェスタイル。6箇所のファイヤーピットで大量の炭が燃え続けてます。座席は前回のビストロスタイルからロースタイルというかグラウンドスタイルに変更しました。
500個以上の牡蠣や海産物を並べたメインテーブルはまるで魚市場の様相。レンジローバーの整備工場で午後から夜中まで。歴代のレンジローバーやレンジスポーツがぐるりと囲んでいる中でのパーティーがはじまりました。パーティーは夕刻を迎えると賑わいの最高潮に達します。ワイワイガヤガヤと活気にあふれた前半の4時間となりました。
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照明を落として語り合う。
全員が主役。
日が落ちると照明を消して、ランタンに火が灯りました。
大の大人が30人も集まってワイワイと食事した後、みんなで火を囲んでゆったりと語らう。ぼんやりと私達の周りを取り囲むレンジローバーたちのシルエットが浮かび上がります。それまでワイワイガヤガヤと楽しんでいただいた皆さんにもゆったりした時間が流れ始めます。
炭火とランタンの薄明かりの中、和やかな語らいの時間が過ぎていきます。やさしい、やさしい時間が流れます。年齢も職業も様々な30人の大人が集まって一つの優しい空間が生まれます。そこには、30人の大人の「素直」が満ち溢れていました。
初めて会った人も、まるで十数年来の友人や家族であったように打ち解けていきます。初めて会った人も、まるで十数年来の友人や家族であったように打ち解けていきます。
「ご馳走」さま
三々五々。お帰りになる皆さんが「楽しかった」「美味しかった」「また企画してください」と声をかけて下さいます。
主催側としては配慮や準備が足りなかったことを自覚しており、かえって恐縮してしまいます。ただ、「準備ありがとうございました」という言葉には素直に「どういたしまして」と応えることができました。
「馳走とはできる範囲で客のために走り回ることだ」という海原雄山のセリフをつい思い浮かべてしまいます。確かに走り回わったなとは思います。
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お・も・て・な・し
「もてなし」という言葉は「もって、なす」。語源を調べると「当然そのようになる」という意味でした。素敵な大人たちが集まると当然に素晴らしい会になる。「当然そのようになる」=「もてなす」ということに気付きました。私達があれこれと「ご馳走を」と腐心し、走り回ったことは、小さなことでしかなくて、決して「おもてなし」ではなかった。それよりも皆さんに集まって頂けたこと自体が「おもてなし」だったんだなぁと思っています。
参加いただいた皆様、素敵な会をありがとうございました。
また、素敵な皆さんに集まっていただける機会を作りたいと思っています。