ジャガーエンジン(2006-2012)3rdレンジローバー

4.4Lジャガーエンジン、4.2Lスーパーチャージドも誕生

加速感はBMWエンジンを超えた?

マイナーチェンジではあるが、心臓部であるエンジンとミッションが変更された。エンジンは、V8のDOHCエンジンだがBMW製との走行感とは相当異なります。
BMWエンジンの力強い瞬発力のあるトルク感とは一味違う、伸びのある加速感が特徴。
エンジンブレーキがなかなか効かないほどの伸びやかな走りは高速道では相当快適なものとなりました。

さらに4.2Lのスーパーチャージド搭載のグレードも開発され
大きなボディでありながらスポーツカーのような走行感が味わえます。

「BMWエンジンとジャガーエンジンのどっちが良いの?」という質問も多いですが
好みの問題かもしれません。エンジン音に関してはややBMW製の方が物静かです。
どちらが壊れづらいかといえば、改良の意味合いもありますが
ジャガーエンジンでは、オイル漏れクーラント漏れが非常に少なくなったでしょう。
突然の燃料ポンプの不良やオルタネーター不良なども大分軽減したようです。

AT6速トランスミッション

ATミッションは5速から6速に変わりました。
ミッションメーカーは前期ともZF。BMWエンジンで多々起きているATミッション冷却不能による故障や
インヒビタースイッチ不良も大分少なくなったと思います。ただ、ATバルブボディからのオイル漏れは時々あります。

ジャガーエンジンの問題点を上げるならば、リアのデファレンシャルの異音。
レンジニアスにも何台も同症状で修理入庫してきます。
これはデフ内部の塗料が剥れてオイルに混ざり冷却機能が低下し、
デフのベアリングに絡みついてしまうために起きており
新車時から1万キロ程度でデフオイル交換をしていれば、その後の異音は出ない場合がありますが
なかなかそういう車両も少ないため、悩まされる問題です。
デフオイルの添加剤で軽減はされますが、ベアリングを交換しない限り完全には解決しないです。
またベアリングだけでパーツがない為オーバーホールが出来ず
現在のところデフASSYの交換が必要です。